「量り売りだから安くなければ意味がない!」
店を始めて今年で3年目、以前に小売業をした事も、食品を販売した事も、そもそも自営もしたことのない大の素人が、日本でもまだ馴染みのない「量り売り」の食品販売を始めたものだから、今になって色んな事に気付かされています。
近年はエコブームでゴミの出ない買い物として「量り売り」が注目されていますが、自分達にとってはモノを安く売る為の手段として「量り売り」を選びました。エコよりもプラフリーよりもゼロウェイストよりも何よりも、本気でこの国にオーガニックを浸透させたい。先進国(もはや先進国でもないですが)の中でこれだけ農薬や化学肥料まみれに平気で、化学調味料&食品添加物を愛しやまない「オーガニック後進国」は他にはないとすら思っています。
日本でオーガニックが浸透しない1番の理由は、「健康に良い」「美味しい」「なんかオシャレ」など、自分本位な理由しか考えていない、オーガニックを選択する理由を「知らない」という事です。
「なぜホタルがいなくなったのか?」
「なぜ赤潮が発生するのか?」
「なぜ特定の虫が大量発生するのか?」
「なぜアレルギーや花粉症が増えているのか?」
「なぜ疫病が生まれるのか?」
情報伝達のスピードが上がり、あらゆる事が「表面的」に解釈される時代ですが、本当の意味での問題解決は、その因果関係を深く長期的な目で見つめなければなりません。
オーガニックを選ばないという事は、そうでないものをサポートすることです。
極端に言うと、ホタルが日本から居なくなるように、大地を汚し自然のバランスを崩すように、世の中にもっと病気を増やすようにサポートすること。つまり気候変動、土壌汚染、天然資源の枯渇、生物多様性の喪失にわざわざ出資している事になります。持続可能な循環型社会とは真逆です。
「でもオーガニックなんて近所のスーパーには売ってません!」
という声が聞こえてきます。そうです、それぐらい私たち消費者の意識が留まっているので日本にはオーガニックの選択肢がごく少数しかないのです。
「家計が厳しいのでオーガニックなんか選んでられない!」
そうです、需要が低く供給も少なければ価格は上昇せざるおえません。解決策はもっと需要を増やすことです。ただそれには時間がかかります。でも待ってください、私たちがオーガニックを出来るだけ安く提供する方法を見つけました。大量に仕入れることで価格を抑え、欲しい分だけお裾分けする「量り売り」はどうでしょう?
店として運営する以上、それに必要な経費や労力がかかるので、その分だけはお客様にご負担いただきます。そう思って価格も出来るだけ抑え、自分達が循環して生活できるレベルで、と思った設定を行ったつもりでしたが、これが少し甘かったみたいです。
話が長くなってしましましたが、、、、
要するに価格を上げたいです!!💰
そうでないと回らないってことに3年目にして気付きました(笑)。事実、燃料高騰やコロナ禍の輸送の制限もあり、あらゆる食材が値上がりしています。でもいきなり価格を上げるのはフェアじゃないから、今ここで「価格上げ宣言」をします🙋♂️🙋♀️
開始は4月1日から。一気に全部は無理だと思うので商品ごと順番に上げていきます。どれぐらい上げるのか?何とも言えないですが、平均して5〜10%は上がると思います。それでもどこの量り売り屋よりも安い自信はあります。だって自分達の目的はオーガニックの普及のみ。「オーガニックなのに安い!」と思ってもらって、オーガニックを選択できる幅を広げたいだけなんです。
ということで長くなりましたが、諸々宜しくお願いします🙇♂️🙇♀️
値上げしたからって浮気しちゃダメよ👯♀️
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